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辺の名称

 各頂点を繋いだ辺にも名称があるのではないかと考察している。

 現象を分かりやすく説明するため、一度ベン図として起こした。二つの力が重なった部分は減法混色で色を割り当て、これにより出来た色を辺の色とした。辺の性質は、グノーシス神話の神々を割り当てた。

 イエロー・シアン・マゼンタの中に二つの名前がついている。これはグノーシス神話における高次存在であるアイオーンは夫婦で一つの存在であるからだ。辺は存在から情動・情動から存在のように二通りの方向がある。存在から情動に引く線と情動から存在に引く線が幾分か性質が違うのは感覚的にわかってもらえると思う。違う性質を持ちながらも一つの存在だという対の観念を持って図をみていただきたい。

​ なお、この三色がすべてまじりあった時にできる色は白であり、これが全一性をもった状態といえる。

 辺はその性質を十分に発揮できている完璧な状態を一面として切り取ったものである。人間は本質が未熟児のまま生まれてきてしまうので、辺の性質を完全に使うことはできない。実際のタイプの性質はパスの方を参照してほしい。

アイオーンに基づく辺の性質

 基本的には辺の名前は色名で呼ぶことにする。つまり、存在と情動を結ぶ辺のことを「イエロー」或いは「SY(Side yellow)」と呼ぶ。テキスト中では文字数を極力減らしたいのでこの表現を採用させていただく。​このページでは各辺の性質をざっくりと説明する。

​ これらは頂点の力が過不足なくまじりあった時の性質である。

​白

​【性質】
​原初=思惟
​プロパトール=エンノイア

白だけは辺ではなく、総ての色が均等に交じり合って完成された状態である。

​よって性格分類としてはほとんど使う機会がないが、概念として記述しておく。

グノーシス神話では完全な存在であったプロパトール(原初)が自己思惟を始めた時エンノイアが生まれたよされている。これは人類が存在と情動で完成された本質を持っていた状態から、サピエンスという思考を手に入れた存在に変質したことによく似ている。

イエロー

​【性質】
言葉=生命
​ロゴス=ゾーエー

存在と情動を結ぶ辺である。

この辺の力の性質は言葉と生命である。言葉とは、分割作用である。生命という混沌を分類し分割する性質である。これはテリトリーの性質を持つ存在の力を強く受けている。生命はそのまま本来の野性を表している。

​シアン

​【性質】
理法=真理

ヌース=アレーティア

​情動と思考を結ぶ辺である。

この辺の力の性質は理法と真理である。この時の理法とは宇宙の法則だとか情動センターが扱えない巨大な法則の事である。思考センターが機能して初めて知覚できる部分である。真理は文字通り真の理であり、感覚に即した理である。個人的感覚から見える世界の理といえばわかりやすいであろうか。

マゼンタ

​【性質】
人間=教会

​アントローポス=エクレーシア

思考と存在を結ぶ辺である。

​この力の性質は人間と教会である。現人間だけが思考を持っている。思考する存在が人間だ。なお、当時は理性的な人間がより優れた人間とされていたのでここに人間が配置されている。これは完全なる存在であるプロパトール(白)の写しである。教会とは虚構を基に存在しているものである。

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