T-model
三角本質可視化法
欠けたる本質
本質類型
Trigon-model
・グルジエフ思想
・グノーシス主義
・人類史
・行動経済学




欠けたる本質
エニアグラムには9つのタイプがある。これらがどのように生まれてくるのか理解するには、まず本質がどのような性質なのか理解しなければならない。
人間はどれか1つのセンターに重心を置きながら生きている。この重心の置き方が性格類型におけるエニアグラムの9つの性格だと私は考えている。本質としての性格は生まれ持ったものであり生涯変わることはない。
人間の本質はなぜ歪なのか?
これは私の考えでしかないが、動物は存在と野性(=情動)を完成させた状態で誕生する。(図1)対して人間は思考するため脳を肥大化させた結果、本能を完成させた状態まで胎で育ててしまうと母親の産道を頭が通らなくなってしまった。よってかなりの未熟児状態で生み落とされる。動物のように綺麗な完成形の形で生まれられず、存在も野性も未完成のままの歪な存在として生まれてくるというわけだ。さらにそれだけではなく現生人類には構成要素として思考が存在する。もし、他の動物のように完成されて生まれることが出来たのであれば本質はバランスよく母体で成熟し本能の形は正三角形で生まれてくるはずだろう。しかし、人間は正三角形で生れ落ちることが出来ず歪な存在として誕生する。この歪な形が各自違うので人間は各自異なった本質を持つ。
完成させられないまま固着する本質
人間の歪な本質は、形はこのままだと不安定なのでどこか1つでも良いので頂点に寄り添いたがる。この時最も面積を埋めやすい頂点の性質を獲得する。これが重心となるセンターになる。図2では情動が1つめのセンターである。
さらに、1つ目のセンターの獲得が速かった場合に別のセンターを成長させていく。これもまた大概は埋めやすい方に流れる。ただし、この2つ目は1つ目のセンター程は上手く使えない。特に本質を育てようと訓練しない限りはこの時点で本質の重心の取り方は固定される。図2では2つ目のセンターは存在。よってこの本質の形はタイプ2である。
何故その後成長しないかというと、幼児の願望は2つのセンターを使えれば事足りるからである。人間は幼児期を越えたあたりから本質の成長は止まり、社会と馴染むために”人格”を形成させる。
Trigon-model
グルジエフの三の法則を、グノーシス主義、人類史、行動経済学の面から分類しなおし、本質とは何か?について再考した。これ以上分割できない最小単位の本質の特性を三つの頂点とした。生まれ落ちた本質の形がどのように成長し、固着したかをを考える為のツールがTモデルである。
正三角形の頂点それぞれを、頂角:存在、底角右:情動、底角左:思考と位置付ける。これはエニアグラム内にある正三角形の位置と同じである。